移行前に最初に作るものは何ですか?
旧URLを1行ずつ記録するURL台帳です。サイトマップだけでなく、実ファイル、データベース、内部リンク、アクセス記録など、確認できる複数の情報源から集めます。URLを漏らしたまま公開すると、本文が残っていても入口を失います。
| 台帳の列 | 記録する内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 旧URL | パス、末尾スラッシュ、クエリを含む元の入口 | 確認対象を固定する |
| 処理 | 維持、301、404、410 | URLごとの意図を残す |
| 転送先 | 同等内容の新URL | 一括転送を防ぐ |
| 期待結果 | HTTP状態、canonical、見出し | 公開後の合否を機械判定する |
| 確認日時 | 本番で検証した日時 | 未確認行を見つける |
301・404・410はどう使い分けますか?
| 結果 | 使う条件 | 使わない条件 |
|---|---|---|
| 200 維持 | 内容とURLをそのまま公開し続ける | 実体が別URLへ恒久移行した |
| 301 転送 | 同等の内容が新URLにある | 題材も目的も異なるページしかない |
| 404 | URLが存在せず、一般的な未検出として扱う | 削除を明示する運用基準がある |
| 410 | 意図して恒久削除し、代替がない | 一時停止や将来復旧の予定がある |
HTTP状態の解釈は検索サービス固有の反映時間を保証するものではありません。公開後は、実際の応答と各サービスの公式な検査結果を分けて確認します。
なぜ無関係なトップへの一括転送を避けますか?
読者が求めた記事と転送先の答えが一致しないからです。見かけ上の移行率が100%になっても、内容の対応関係がなければリンク切れを隠しているだけです。代替がないURLは、明確な404または410を返す方が状態を説明できます。
公開前にどの順番で検証しますか?
- 台帳を凍結する旧URL、処理、転送先、期待結果をレビュー可能な形式で保存する。
- 成果物を別領域に作る途中の生成物を本番用ディレクトリへ混ぜない。
- 内部リンクを全件確認するHTML、画像、CSSなどの参照先が成果物内にあるか検査する。
- 転送を連鎖させない旧URLから最終URLへ一度の301で到達するようにする。
- 本番相当でHTTPを確認する状態、Location、canonical、見出しを台帳の期待値と照合する。
- 公開後に再確認する代表URLだけでなく、台帳の優先範囲を機械的に検査して日時を残す。
canonicalとサイトマップは何を確認しますか?
公開する各ページのcanonicalが、そのページ自身の最終URLを示すことを確認します。サイトマップには、検索対象として公開する200ページだけを載せ、転送元、404、410、noindexページを混ぜません。
- canonicalはHTTPSの最終URLで、転送を挟まない
- 末尾スラッシュの方針が内部リンクと一致する
- サイトマップのURLがすべて200を返す
- robots.txtのサイトマップURLが実在する
- 旧URLを指す内部リンクが新成果物に残っていない
Coffee Break Againでは何を検証しましたか?
旧WordPressサイトのURLを台帳化し、コーヒー記事はサブドメインの静的アーカイブへ1対1で移す設計にしました。新しい本体サイトのテーマと一致しない旧記事を、新トップへまとめて転送しない方針です。
| 今回確認できたこと | 実際に行った検証 | 残る確認 |
|---|---|---|
| 台帳に載せた旧URLを同じ条件で検査できる | 旧サイトURLを行単位で生成し、期待する応答と照合した | 外部からのみ参照される未知URLは別調査が必要 |
| 動的機能を終えた記事は、閲覧用アーカイブとして分離できる | HTMLと画像・CSSなどの参照先を成果物内で検査した | 投稿・検索・コメントなど動的機能が必要なサイトには適用できない |
| 同等の内容があるURLは、パス単位で転送先を決められる | 旧URLと最終URLの対応を台帳へ記録した | 本番反映後のHTTP応答は、公開環境で再検証が必要 |
アーカイブの扱いと閲覧上の注意は旧コーヒー記事についてにまとめています。
よくある質問
古いURLはすべて新しいトップページへ301転送してよいですか?
よくありません。内容が対応しない一括転送では、読者が探していた情報へ到達できず、移行後の不具合も見えにくくなります。同等の内容があるURLだけを1対1で転送します。
404と410はどのように使い分けますか?
URLが見つからない一般的な状態は404、意図して恒久的に削除し代替もないと明示したい場合は410を使います。サイト内で一貫した基準を決め、台帳に理由を残します。
canonicalがあれば301転送は不要ですか?
不要にはなりません。canonicalは類似ページの代表URLを示す手掛かりで、訪問者を新URLへ移動させる機能ではありません。恒久移行にはサーバー側の301を使います。
リダイレクトはいつまで残しますか?
短期間で消さず、長期に維持する前提で設計します。外部リンク、ブックマーク、検索結果から古いURLへの訪問が続く可能性があるためです。維持できないURL変更を安易に増やさないことも重要です。