ブログのキーワード選定は、読者の悩みを集めるところから
AIへ「このテーマで記事を十本書いて」と頼む前に、誰が、どんな場面で困るかを書き出します。ホームページを作りたい人でも、「何で作るか決めたい」「写真を変えたい」「問い合わせを増やしたい」では必要な答えが違います。
次に、その人が検索しそうな言葉を探します。予測入力に出る語や検索結果を見て、記事を作る側の言葉と、読む側の言葉のずれを確かめます。ただし、候補に出ることだけで検索回数の多さは分かりません。
このサイトでは、実際に取得した200の検索候補を、51の記事担当へまとめました。200語をそのまま200記事にしたのではありません。「ホームページを自分で作る」「ホームページ作成の初心者向け手順」のように、同じ答えへ向かう語は、一つの記事で受け止めるためです。
カテゴリーの分け方は、MECEを使って同じ基準にそろえる
MECE(ミーシー)は、重なりと漏れを減らして整理する考え方です。ブログではまず「同じ段のカテゴリを、同じ基準で分ける」と覚えると使いやすくなります。
たとえば「WordPress」「初心者」「デザイン」を同じ段へ並べると、道具・人の経験・作業内容が混ざります。WordPress初心者向けのデザイン記事をどこへ入れるか、毎回迷ってしまいます。
| カテゴリ案 | 読者がしたいこと | 記事の例 |
|---|---|---|
| 準備する | 目的・道具・費用を決める | WordPressとAstroの選び方 |
| 作る・直す | ページや機能を形にする | サイト内検索を設置する方法 |
| 届ける | 記事や案内を見つけてもらう | ブログのキーワード選定 |
| 続ける | 更新・保全・引き継ぎを行う | ホームページのバックアップ |
これはこの説明のための分類案で、唯一の正解ではありません。WordPressなどの道具名は補助のタグにする方法もあります。実際の記事には境目があるので、主に答える問いで置き場所を決め、必要なら別の入口からも同じ記事へリンクします。
コイシオリのテーマ一覧は、読者が「自分の悩みに近い場所」を選べるようにした実例です。分類を数学的に完全にすることより、見つけやすい名前と、各入口で何が読めるかを伝えることを大切にします。
記事DNAは、一記事が答える問いを決める短い設計メモ
このサイトでは、記事ごとの役割を書いたメモを「記事DNA」と呼んでいます。検索エンジンの点数や特別な設定の名前ではありません。AIへ渡しても、その記事らしい答えと実例を保つための編集メモです。
| 決めること | 記入例 |
|---|---|
| 誰が読むか | 記事が増え、探す機能を付けたい個人メディア運営者 |
| 中心の問い | 自分のサイトに合う検索方法は何か |
| 記事の答え | 検索対象と更新方法から方式を選び、読者の語で試す |
| 独自の材料 | 自サイトで表記ゆれ・0件・解除を試した画面と記録 |
| 隣の記事へ渡すこと | カテゴリの分け方、Googleへ登録する方法 |
| 読後の行動 | 検索したい語と、見つかってほしいページを対応させる |
文字数や見出しの数を先にそろえるより、この六つが決まっているほうが、何を書くべきか判断しやすくなります。独自の材料には、成功例だけでなく、うまくいかなかった画面と修正の理由も使えます。
記事の重複とカニバリは、タイトルより問いと答えで見分ける
「ブログの作り方」と「初心者がブログを始める方法」。タイトルを変えても、同じ読者へ同じ手順を説明するなら、別記事にする理由は弱くなります。反対に、「検索」という言葉が共通でも、Googleへ登録したい人と、自サイトに検索窓を付けたい人では、問いが違います。
カニバリゼーションは、同じ検索意図に対して、自サイトの複数ページが競合してしまう状態を指して使われる言葉です。企画時には、誰に何を答えるかを比べ、公開後には実際の検索語と表示されるページを確かめます。
| 候補の組合せ | 判断の例 |
|---|---|
| ホームページ作成の手順/初心者が自作する順番 | 答えが同じなら、一つの入門記事にまとめる |
| ローカルストレージの選び方/お気に入りボタンの作り方 | 保存方式の判断と、画面操作の設計で分ける |
| サイト内検索の設置/Googleで検索に出てこない | サイト内の操作と、外部検索への登録で分ける |
同じ単語が出るだけで重複とは決めません。また、重複があるだけで一律に検索のペナルティになる、という説明も避けます。Googleは重複URLから代表を選ぶ仕組みを説明していますが、これは記事の企画を分ける作業とは別です。GoogleのURL正規化の説明が、その区別の参考になります。
H1・H2には、検索キーワードを自然な日本語で入れる
H1はその記事で分かること、H2は各章で答えることを表します。検索語をスペースで並べたままにせず、読む人へ話しかける文に直します。
| 役割 | 例 |
|---|---|
| 検索語の候補 | サイト内検索 設置方法 |
| H1 | サイト内検索の設置方法|WordPress・静的サイトの選び方と改善例 |
| H2 | WordPressのサイト内検索は、検索ブロックから試す |
| 別のH2 | 検索結果が0件のときも、次に探せる案内を置く |
すべてのH2へ同じキーワードを押し込む必要はありません。「メリット」「注意点」だけで終わらず、その節が何の話かを示します。見出しだけを順に読んで、選び方から実例、試す手順へ進めるか確かめましょう。
ブログの記事計画をAIへ頼む指示例
次の例は、カテゴリーと記事の役割を先に決めるための指示です。既存の記事がある場合は、タイトルだけでなく、そこで答えている問いも渡します。
[テーマ]のブログを作ります。読者は[誰]で、[困っている場面]に役立てたいです。 既存の記事一覧:[URL・タイトル・答えている問い] 調べた検索語:[候補と調査元] まず、読者がしたいことを同じ基準でカテゴリーに分けてください。 重なる分類と、必要なのに抜けている話題を挙げてください。 記事ごとに、読者・中心の問い・答え・実例・別記事へ渡すこと・読後の行動を書いてください。 同じ問いと答えになる検索語は、一記事へまとめてください。 既存記事に追加すれば足りる場合は、新規記事にしないでください。 H1とH2は検索意図を含む自然な日本語にしてください。 調べていない検索数や、存在しない改善実績は補わないでください。
最初から大量の記事を生成せず、まず一つの記事で、実例まで用意できるか確かめます。今回も機能改善の48観点を、24の新規候補と24の既存担当への追加に分けました。候補が増えても、新しいURLを増やすとは限りません。
記事を公開した後は、検索語と担当ページを見直す
企画で役割を分けても、公開後の検索結果が計画どおりになるとは限りません。Search Consoleでは、気になる検索語で絞り込み、「ページ」で表示されたURLを見ます。検索語に対応するページの確認方法を使い、本文の答えや読者の目的と照らし合わせましょう。
複数ページが出ているだけで、すぐ削除や統合を決める必要はありません。答えが重なっているのか、別の目的で読まれているのかを先に見ます。同じ内容なら充実させるページを決め、役割が違うならタイトル・導入・内部リンクで違いを伝えます。
まず自分の記事を三つ選び、「誰の、どの問いへ、何で答えるか」を一行ずつ書いてみてください。その三行がほぼ同じなら、次の記事を書く前に整理する余地があります。具体的な機能の記事では、ローカルストレージの選び方とサイト内検索の設置方法の分担も参考になります。
