サイト内検索を設置する前に、検索したい内容を決める
記事が増えると、メニューを順番に開くより、言葉を入力して探したい場面が出てきます。サイト内検索は、そのサイトの中から目的のページを見つけるための機能です。Googleに自分のサイトを登録する作業とは別です。
最初に決めたいのは、検索窓の見た目より「どこを探すか」です。記事タイトルだけでよいのか、説明文や本文も必要なのか、商品や資料も含めるのか。ここが曖昧だと、記事があるのに検索結果へ出ないことがあります。
- 店舗サイト:サービス名、料金、アクセス、営業日のどれを探すか。
- メディア:タイトル、要約、本文、用語のどこまで探すか。
- 商品紹介:商品名だけでなく、用途や特徴でも探せるようにするか。
WordPressのサイト内検索は、検索ブロックから試す
WordPressには、ページや投稿へ検索欄を置く「検索」ブロックがあります。編集画面のブロック追加から検索を選び、検索欄とボタンを配置します。共通のヘッダーなどに置く場合は、使っているテーマの編集方法に合わせて配置場所を選びます。
まずは下書きやプレビューで、記事のタイトルに入っている語を検索してみます。次に、本文にしかない語や商品名など、自分のサイトで必要な探し方を試します。標準の検索で足りない条件が分かってから、追加機能を検討すると選びやすくなります。
ラベルやボタンの位置など、ブロックの設定はWordPress公式の検索ブロックの説明で確認できます。検索欄を置くことと、必要な情報が結果に出ることを分けて見てください。
静的サイトの検索は、一覧検索と全文検索を選び分ける
Astroなどで作った静的サイトにも、検索を付けられます。記事の一覧データをブラウザで探す方法や、公開するHTMLから検索用のデータを作る方法があります。
| 方法 | 合う場面 | 増える作業 |
|---|---|---|
| 一覧のタイトル・要約を検索 | 検索したい項目が明確な記事一覧 | 別の呼び方を補い、検索対象を更新する |
| Pagefindなどで本文も検索 | 公開する記事本文から言葉を探したい | サイトを生成する工程に検索用データの作成を加える |
| 外部の検索サービスを利用 | 検索機能の管理や分析もまとめたい | 契約条件、対象データ、更新方法を比較する |
Pagefindは、生成された静的HTMLを調べ、サイトと一緒に配信する検索用ファイルを作る仕組みです。専用の検索サーバーを運用せずに使える選択肢ですが、ビルドへの組み込みと実際の日本語での検索確認は必要です。
どれが合うかはページ数だけでは決まりません。読者が入力する言葉、本文まで探す必要、更新する人が検索用データも更新できるかを一緒に見ます。今回は、自分たちの一覧検索の実例で、その確認方法を紹介します。
サイト内検索の改善例:タイトルにない言葉でも記事を探す
日本語を学ぶサイトKotoba Streetでは、レッスンを生活の場面から探せます。今回試したのは制作中の版です。タイトル、学習の目的、フレーズに加えて、記事の内容に合う別の呼び方も検索の手がかりにしています。
たとえば「ホテル」という記事名を知らなくても、荷物を預けたい人は英語で「luggage」と入力するかもしれません。ホテルの記事には、その言葉からもたどり着けるよう対応を加えています。見つけてほしい語を無差別に足すのではなく、記事が実際に答える場面だけを結びます。
| 入力した語 | 結果 | 確認したこと |
|---|---|---|
| luggage / LUGGAGE / luggage | それぞれ1件 | 大文字・小文字・全角で候補が変わらない |
| toilet | 1件 | トイレを探す場面から記事へ進める |
| zzzxxyy000nomatch | 0件 | 該当しない場合の案内が出る |
| 検索と条件を解除 | 全75件 | 最初の一覧へ戻れる |
件数は2026年9月30日の制作画面で確かめたものです。この確認で分かるのは入力に対する動作で、記事が読まれる回数の増加ではありません。自分のサイトなら、「駐車場」「車で行く」のように、同じ用件を違う言葉で探してみると改善点が見つかります。
検索結果が0件のときも、次に探せる案内を置く
0件とだけ表示されると、言葉が違うのか、本当に記事がないのか分かりません。短い語で探し直す、条件を解除する、カテゴリから選ぶ、といった次の操作を用意します。
検索した語を消すボタンは、入力欄の近くに置きます。複数の絞り込み条件も付けるなら、検索語だけを消すのか、条件も戻すのかを文言で伝えましょう。スマホでも結果の件数と移動先が見つかるか確かめます。
検索は、カテゴリや記事一覧と一緒に使う入口です。探したい言葉がまだ浮かばない人のために、内容から選べる案内も残します。カテゴリと記事の役割を整理する方法は、ブログのキーワード選定とカテゴリー分けで説明しています。
サイト内検索の設置をAIへ頼む指示例
この例では、コードの細かい書き方より、読者が探したい内容と確かめる語を指定します。
[サイトURL]にサイト内検索を設置してください。 このサイトは[WordPress/Astroなど]で作っています。 検索したい範囲は[記事タイトル・説明文・本文など]です。 下書きや非公開ページは検索対象に入れないでください。 読者が使いそうな言葉:[例:駐車場、車で行く、料金] それぞれで見つかってほしいページ:[対応するURL] 本文で答えていない言葉は追加しないでください。 入力欄のラベル、結果件数、0件の案内、条件を戻す操作を用意してください。 スマホとPCで、表記ゆれ・0件・条件解除・結果から記事へ移動する操作を確認してください。 今の構成に合う検索方法と、記事更新時に必要な作業も説明してください。
まずは自分の読者が使いそうな言葉を五つ書き出してみましょう。検索欄を付ける前でも、どのページが答えるかを対応させると、不足している記事や、似た記事の重なりが見えてきます。
