2015年のワールドバリスタチャンピオンシップ(WBC) にて7位に入賞した日本代表レックコーヒー(Rec Coffee)の岩瀬 由和バリスタのプレゼンテーションを紹介します。
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ナインティプラス社ゲイシャ・エステートのコーヒーを使用しています。
ナインティプラス社(Ninety Plus)のジョセフ・ブロドスキ氏(Joseph Brodsky)と美味しいコーヒーとは何かについて話し合い、生まれた新しい精選処理を紹介しています。
WBC 2015, 7位 – 岩瀬由和バリスタのプレゼン概要
格別なエスプレッソの定義はバリスタによって違う。
格別なコーヒーを、際立ったフレーバーを持つコーヒーと定義。
使用しているコーヒーがなぜ際立ったコーヒーなのか、格別なコーヒーに必要な3要素を説明する。
「格別なコーヒーに必要な3要素」
- 素晴らしい酸味:土壌からくるテノワール。
- フレーバー:品種から。ゲイシャ。
- ボリュームある甘さ:酸味と合わさることで素晴らしいフレーバーをもたらす。
この3つが合わさることで舌を唸らせる感覚をもたらす。
「格別なコーヒーに必要な3要素」を実現するために、新しいナチュラルプロセスをナインティプラス社が開発。
新しいナチュラルプロセス:ナインティプラス・コールド・ファーメンテーション(Ninety Plus Cold Fermentation)
- パマナの川にて数日チェリーの状態で寝かせる。
- ボリュームある甘さをもたらすため、完熟したチェリーが必要となる。
- ミューシレージがジェリーのようなテクスチャーに変わるときにこの発酵プロセスを終了する。
使用コーヒー:ナインティプラス・ゲイシャ・エステート
- 国:パナマ
- 品種:ゲイシャ
- ロースト:ハニー珈琲
- プロセス:ナインティプラス・コールド・ファーメンテーション
- 乾燥:スロードライ(20日間)湿度12%の設備で。
- 抽出メソッド:全てのドリンクを同じ方法で抽出。(18秒間で23g、42g抽出→苦味渋みを避けるため)
- 豆のクラス:Aプラスクラスチェリー(ダークな赤紫色のチェリー)のみ使用。
- 焙煎:カラメル化を最小限に留める
- エイジング:9日
- ガス抜き:18時間前にパックを一度開封し、3時間前にもう一度開封
WBC 2015, 7位 – 岩瀬由和バリスタのプレゼンの流れ
- シグネシャービバレッジ用のエスプレッソを抽出
- エスプレッソコース
- ミルクビバレッジ
- シグネシャービバレッジ
エスプレッソ
- アフターテイスト:シロップ
- フレーバー:パッションフルーツ、ラズベリー、マンダリンオレンジ
- テクスチャー:スムース、クリーミー
- フィニッシュ:甘く長く続く
ミルクビバレッジ
- フレーバー:ピーチ、ヌガー
- 焙煎時、キャラメリゼーションを最小化。
シグネシャービバレッジ
ボリュームある甘さとフレーバーをフォーカス。
「格別なコーヒーに必要な3要素」をより引き出すために以下の材料を使用。
材料1:プレゼン最初に抽出し、冷ましておいたエスプレッソ
材料2:リンゴを5日間浸漬したもの(AppleInfusion)20g
材料3:ゲイシャ種のフラワーシロップ(Dried Gesha flower syrup) 15g
それぞれ「格別なコーヒーに必要な3要素」の以下を引き出す。
- 酸味:リンゴを5日間浸漬したもの
- フレーバー:ゲイシャ種のフラワーシロップ
- ボリュームある甘さ:ゲイシャ種のフラワーシロップ
上記の材料を混ぜ、氷でさらにドリンクを20℃までクールダウンさせる。
→酸味と甘みのバランスがとれる。
フレーバー
- パイナップル
- アールグレイティ
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