2017年9月22日に開催されたジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)2017のファイナルラウンドの結果とファイナリスト6名のプレゼンテーションをまとめて紹介します。
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ファイナリスト6名のバリスタのプレゼンテーションに関して、それぞれ以下の内容を簡単にまとめました。
- 使用したコーヒー豆
- プレゼンテーションの内容
- シグネチャービバレッジの副材料
詳しい内容は、各リンク先にまとめてますので、興味のある方はご覧ください。
ジャパンバリスタチャンピオンシップ 2017 1位
石谷 貴之バリスタ(フリーランス)
フリーランスの石谷 貴之バリスタは、JBC12回目の挑戦にして、ついに優勝しました。
エチオピアのゲシャ・ビレッジ・オマブロックのゲシャ1931という品種のコーヒー豆を使用しています。
スペシャルティコーヒーを取り扱っているカフェで抱える実務的な問題点を取り上げ、実際のカフェ業務に応用可能な解決策を紹介しています。
シグネチャービバレッジでは、バルサミコ酢、シナモン、クローブ、カルダモン、ブドウシロップ、ピオーネのブドウ果汁、ローズ、レモンマートル、フリーズドライにしたブドウを駆使してオリジナルドリンクを創作しています。
石谷貴之|ワールドバリスタチャンピオンシップ2018-11位プレゼン
石谷貴之|2017年ジャパンバリスタチャンピオンシップ優勝プレゼン概要
ジャパンバリスタチャンピオンシップ 2017 2位
本間 啓介バリスタ( 株式会社サザコーヒー)
本間 啓介バリスタは、前年度に引き続き準優勝しました。
パナマのナインティプラス・ゲイシャエステートのゲイシャ種のコーヒー豆を使用しています。
乾燥工程中に偶然にシャンパンのようなアロマを生む新しい発酵が発見されました。それを仕組化してできた新プロセス「ホセ・アルフレドプロセス」について説明しています。また、「ホセ・アルフレドプロセス」を通して作られたコーヒーロットNo.227を紹介するとともに、バリスタとしての技術的なアプローチを説明しています。
シグネチャービバレッジでは、ビネガーシロップ、バニラウォーター、コールドブリューされたコーヒー、アップルジュース、炭酸を駆使してオリジナルドリンクを創作しています。
本間啓介|2017年ジャパンバリスタチャンピオンシップ2位プレゼン概要
ジャパンバリスタチャンピオンシップ 2017 3位
櫛浜 健治バリスタ (株式会社丸山珈琲)
櫛浜 健治バリスタは、コスタリカ・タラスのドン・アントニオ農園のゲイシャ種のコーヒー豆を使用しています。
カッピングのときに感じるゲイシャ種の明確なフレーバーを、エスプレッソ抽出でも再現できるようにための知恵と工夫を紹介しています。
シグネチャービバレッジでは、クレマを濾し取ってから冷やしたエスプレッソ、キンモクセイウォーター、アカシヤのハチミツ、液体窒素、カスタムウォーターを駆使して、手動式のエスプレッソマシンで抽出したエスプレッソを加えてオリジナルドリンクを創作しています。
櫛浜健治|2017年ジャパンバリスタチャンピオンシップ3位プレゼン概要
ジャパンバリスタチャンピオンシップ 2017 4位
山本 知子バリスタ ( 株式会社ヒサシヤマモトコーヒー)
山本 知子バリスタは、スペシャルティコーヒーがいかに多様性に富んでいるかを示す2種類のコーヒー豆(コスタリカ・ラ・パストラ農園とコスタリカ・コペイ農園)を使用しています。
シグネチャービバレッジでは、グラニュー糖、リンゴ酢、バレンシアオレンジ、カスカラ、クローブ、炭酸、液体窒素、水出しコーヒーを駆使してオリジナルドリンクを創作しています。
山本知子|2017年ジャパンバリスタチャンピオンシップ4位プレゼン概要
ジャパンバリスタチャンピオンシップ 2017 5位
飯高 亘バリスタ ( 株式会社サザコーヒー)
飯高 亘バリスタは、非常に有名な農園であるパナマのエスメラルダのゲイシャ種のコーヒー豆を使用しています。
エスプレッソで抽出したときのタクタイルの弱さを補う方法を紹介しています。
シグネチャービバレッジでは、急冷したエスプレッソ、エアロプレス抽出したアイスコーヒー、カスカラティー、エルダーフラワーのシロップとカスタムウォーターを駆使してオリジナルドリンクを創作しています。
飯高亘|2017年ジャパンバリスタチャンピオンシップ5位プレゼン概要
ジャパンバリスタチャンピオンシップ 2017 6位
安 優希バリスタ ( 株式会社サザコーヒー)
安 優希バリスタは、今回セミファイナルラウンドへ初進出し、ファイナルラウンド進出を果たしました。
ホンジュラスのエル・プエンテ農園のゲイシャ種のコーヒー豆を使用しています。
コーヒーのオリジンに由来するフレーバーを追求する過程で生じた問題点とその解決策を説明しています。
シグネチャービバレッジでは、急冷したエスプレッソ、ピーチシロップ、オレンジジュース、オレンジピール、生クリーム、ラベンダーシロップ、そして黒糖パウダーを使用してオリジナルドリンクを創作しています。
安優希|2017年ジャパンバリスタチャンピオンシップ6位プレゼン概要
石谷 貴之バリスタ-ワールドバリスタチャンピオンシップ2018へ
1位 石谷 貴之バリスタは、来年オランダのアムステルダムにて開催予定の世界大会ワールドバリスタチャンピオンシップ2018へ日本代表者として競技に参加します。
石谷 貴之バリスタは最後のインタビューで「あきらめずにやっていれば、ありきたりの言葉ですけど、必ず前に進めると思う」と言っていました。12回もこの大会に挑戦し続けて、今まで毎年優勝候補と言われ、2位という結果続きだった彼からの言葉だけに、心に響くものがあります。あきらめることなく、努力し続けることで報われる好例でしょう。
すでに海外メディアにも注目されている石谷 貴之バリスタの人気がさらに向上し、日本のコーヒー業界にも良い影響をもたらしてくれることと思います。
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